藍橋杯(国際プログラミングコンテスト)のスタッフ および 藍橋杯に向けた勉強会主催

サマリー

  • 競プロ大会のための勉強会を主催しました。
    • 「藍橋杯」というプログラミングコンテストのための勉強会
  • 伝えたこと
    • 自分でプログラミングの勉強をしたいときに役立ちそうな知識や、もっと一般に何かを学ぶときに役立つ知識を伝えるようにしました。

開催日程

  • 2019/4/17 藍橋過去問やってみようの会
    • 吉田がスライドを作っていないので、詳細は書かない(書けない)
  • 2019/4/24 競プロ勉強会 その1
  • 2019/5/8 競プロ勉強会 その2
  • 2019/5/15 競プロ勉強会 その3
  • 2019/5/22 競プロ勉強会 その4
  • 2019/5/15 藍橋杯本番
  • 2019/6/12 藍橋反省会
    • 吉田がスライドを作っていないので、詳細は書かない(書けない)

開催した背景

吉田は九州情報工学部のALSAという団体でバイトをしています。学内に能動的に学ぶことのできる人間を増やすことをミッションに活動している団体です。

で、九州工業大学で「藍橋杯」という中国初のプログラミングコンテストを開催することになったのですが、たまたまALSAと縁があって、藍橋杯のスタッフをすることになりました。 ( 藍橋杯の公式日本語版サイト )

そこで、吉田は一時期AtCoderに参加していたこともあり、せっかくの機会なので、ただプログラミングコンテストを開催するのではなく、藍橋杯をALSAのミッションにつなげようということになり、プログラミングの勉強会を開催する仕事をすることになりました。

イベントの目標

競プロを解くための知識もそうですが、それ以上に、自分で競プロなどのプログラミングの勉強をしたいときに役立ちそうな知識や、もっと一般に何かを学ぶときに役立つ知識を伝えるようにしました。

  • たった一ヶ月程度の期間勉強しても、藍橋杯でいい成績を収めることは難しいと思われるので、それよりもちゃんと1年勉強して、また来年参加する際に強くなれるようなイベントにしたかったからです。
  • また、ALSAのミッションである「学内に能動的に学ぶことのできる人間を増やす」を達成するためにも、何かを学ぶ際に役立つ内容や、家に帰ってからも続きがしたくなるようなイベントを目指しました。

目標達成の手段

例えば、 競プロ勉強会2回目 では、コードを書き始める前に、まずは日本語でコードの「アタリ」をつけようという内容を行いました。

  • 何か問題を解くときに、アルゴリズムを知っているかいないかは確かに重要です。が、それ以上に、そもそも今何を解こうとしているのかを日本語で書いて整理して、何を作らなければならないのかを明確にする方が、より深刻な問題である上、競プロはもちろん競プロ以外でも役立つ能力だと考えたからです。 -
    • 実際、1回目の勉強会の様子を見ていると、そもそもプログラムを書くとはどういうことなのか、いまいち整理ができていない人が多いように見えました。
    • なので、ここの内容(タユピンコ人の寓話)を参考に、そもそもプログラミングとは計算機にして欲しい処理を計算機にもわかる言葉で書くことだよ、そのためにはまず母国語で整理をつけていないと難しいよね、といったことを話しました。

また、 競プロ勉強会3回目 では、コードのいい悪いを判断するための基準と考えよう、といった内容を行いました。

  • 2回目の内容を見ていて、参加者のみなさんが、なぜか、if文をたくさん書けば気合いで解ける問題を、かっこよく解こうとしていました。どうも、何か規則を見つけて、数式一発で解こうとしているようでした。
    • 詳しく話を聞いてみると、if分で解けそうだけどそんな単純な解法ではないだろう、という前提があるように見えました。
    • そこで、思いついたアイデアがいいか悪いかを決めるのに、勘ではなく根拠を持って決めようという話をしました。
    • 競プロでは、計算量という基準があるので、それを使おうという話をしました。
    • 「計算量」とだけ伝えてもきっと考えるのは難しいので、「if分は5円」などとお金に換算して、お金が安く済むようなコードを考えようという話をしました。

評判

参加人数(全体を通してアンケートに答えずに帰られた方がいたので、実際は数名プラスする必要があると思います)

  • 新入生のためのプログラミング入門イベント:17名
  • 競プロ勉強会 1回目:14名
  • 競プロ勉強会2回目:14名
  • 競プロ勉強会3回目:10名
  • 競プロ勉強会4回目:9名
  • 藍橋杯本番:18名

    • (日本からの参加者のうち、約半数が九工大からの出場だったそうです。ですので、成績上位者の九工大の占める割合が非常にに高いです。http://contest.lanqiao.org/jp/news_12.do)
  • 藍橋杯本番終了後のアンケートでも「問題の解き方を人に説明する練習をしていたおかげで、本番でも自分の考えを整理できたと感じています」「他の人の考えを聞けたのが勉強になりました」といった意見をいただきました。

  • 藍橋杯本番については、西日本新聞筑豊版様の記事にしていただきました

作った資料